「私だけ仲間はずれ...」

「違うよ、瑠奈が鈍いんだよ。そうですよね黒王子?」

「お前らまで黒王子って呼ぶのやめてくんね?瑠奈も呼んでんだろ」

「同じクラスで席も近いんだし、敬語もやめて俺らのこと茜と梓って呼んでよ」





黒王子はちょっと怒ってるみたいだけど、白王子はいつもの笑顔で言う。


茜と梓...私たちがそんな呼び方していいのかな。

けど本人が言うなら、大丈夫...だよね。





「「わ、わかった」」

「瑠奈、俺の名前呼んでみろよ」

「え、あ、くろっじゃなくて、あ、梓...くん?」

「ふっ」





満足気に笑う梓くん。
そんな姿も様になっている。

なんだか目が離せなくて梓くんを見ているとバチッと目が合って、つい逸らしてしまった。