帰り道


「莉玖の話、どうだった?」

「藤咲くん、すごくいい人に出会ったんだなぁって思った」





いつものように?手を繋いで歩く。

話題は藤咲くんのこと。





「佳代さん、本当に私に似てた」

「似てねぇよ」

「似てるって言われた方が嬉しいんだけどなぁ〜」





なんとなく言ってみた。

が、梓くんが急に止まった。




「どうしたの?」