黒王子に恋をして。

「ダメ。こっち来なさい」

「ごめんねみんな。呼ばれちゃった。……も〜なんで?せっかく楽しくお話してたのにぃ〜」





プクッとほっぺを膨らませて怒る瑠奈。

それが逆に何倍も可愛い。


俺は瑠奈をできるだけ自分の近く、そして俺より少し前に来させた。





「なんで五十嵐弟が独り占めなんだよ!」

「さすが黒王子」

「きゃー!梓くんに女の子!?」

「茜くんもじゃん!!」





男女それぞれワーワーギャーギャー騒いでいる。

ほんと、瑠奈は可愛いから困る。