黒王子に恋をして。

茜くんはゆきをからかって楽しそうにしてる。

ゆきも嫌がってないみたい。





「瑠奈、来て」

「なぁに?」





いつもより優しい声色で私を呼ぶ。

膝をポンポンとされたため、渋々座る。





「違う、横向いて」

「よ、横?? 」





横を向けと言うのが分からないで固まっていると、梓くんが動かしてくれた。

横向きとはお姫座抱っこと同じ座り方だった。