黒王子に恋をして。

茜くんは私に助けてと懇願してくる。


た、助けてって言われても、私も怖い……。





「あ、梓くん……?」

「なに?」





声をかけるとさっきとは違い、とても明るい雰囲気。


なんだ、怒ってないじゃん。


そう思って『なんでもない』と言うとさっきの雰囲気に逆戻り。





「梓くん」

「なに?」

「お昼まで待って」

「おう」