黒王子に恋をして。



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「あ、2人とも来た 」

「瑠奈が寝坊なんて珍しいね」





あんなことされるならもう一生寝坊しません。





「なぁ瑠奈。お団子ダメだって」

「絶対言う事聞かないもん」





そう言ってプイッと顔を逸らす。

はぁ、という溜め息が後ろから聞こえる。

梓くんは私の斜め後ろなため、自然と顔を見なくても済む。