黒王子に恋をして。

そう言ってニヤニヤする綺麗な女の人はさっきの茜くんとそっくり。





「タイミングわりーな...」

「こんにちは♪茜と梓の母の紗英です。可愛いわね〜お人形さんみたい♡」

「こ、こんにちは!如月瑠奈といいます」





挨拶をするとニッコリと微笑んで会釈をしてくれた。

私もペコりと会釈をする。

梓くんに早く行くぞと出るように促され、急いで靴を履く。





「あ、母さん。ちなみに茜も女連れ込んでたから。バレないように早く返したんだろうけど」

「あら、内緒にするなんて怪しいわね。茜〜??」





お母さんが茜の部屋にむかぅていくのをみてニヤッと笑う梓くん。