黒王子に恋をして。

「...いい匂い」





梓くんの部屋は天井と壁は白で家具はモノトーンで統一されている。

机の横には参考書と本が綺麗に並べられている。





ガチャッ



「わり、待たせた」

「ううん、平気。あっ」

「どーした?」





梓くんが持ってきてくれたのはオレンジジュースだった。

私が1番好きな飲み物だ。





「オレンジジュース、なんで?」