黒王子に恋をして。

そう言うと黒王子は少し目を見開いた後、ぷいっとそっぽをむいてぶっきらぼうに『別に』と言った。

それを見てニヤッとする白王子。





「じゃあ、みんなでお弁当食べようか!君は梓の隣ね?」

「え、あ、はい」





そしてなぜか私は黒王子の隣。


ちょっと苦手なんだけどな...


ゆきは白王子の隣に座った。

並び順は円を描くようにして黒王子→私→ゆき→白王子の順だ。





「ところで、なんで2人は私たちを呼んだんですか?」

「んー、2人だけ嫌そうに僕たちを見てたからかな。だよね?梓」

「...あぁ」





スっと頭に浮かんだのは今朝のこと。