シンは手を使いおにぎりを作っていき、

レンは魔法で浮かして作っていく。


「あの私、おにぎり作った事がなくて…」


ファミリアはおにぎりを作っていくシンとレンを見て言った。


「じゃあ僕が教えてあげる!」


レンはそう言うとおにぎりの作り方を教え始めた。


「まずはお米と具を宙に浮かして、

お米の真ん中に具を入れて、丸める!

この時固くぎゅっとするんじゃなくて柔らかく丸めるんだよ!

で、最後に形を整えて完成!

ね!簡単でしょ!」


レンは得意げに出来たものを籠に並べた。


「あの私、強化用の魔法しか使えないの…」


「え!そうなの?!

じゃあ僕のやり方では出来ないんだ…」


レンはシュンとして下を向いた。


「レン、見てみな。」


それまで黙っていたシンが手の中のものを見せた。


「ん…?

あ!星!これ星だよ!」


「これはファミリアに教えてあげたご褒美だ。」


「でも、役に立たなかったよ?」


「そんなことない。な、ファミリア。」


「うん!

レン君みたいに魔法でとはいかないけど、

手順とコツを教えて貰ったんだもん!

これで私も作れるわ!」


「ほんと…?」


「うん!」


「僕役に立った…?」


「もちろん!教えてくれてありがとう!」


「よかった(*´∀`*)」


ファミリアがそう言うとレンの顔に笑顔が戻り、はしゃぎ出した。

シンはファミリアの方を見て笑顔で頷いた。

ファミリアはお礼を言われたような、そんな気がした。


「よし!じゃあ私もおにぎり作り頑張る!」


「僕も頑張るー!」


「じゃあ俺も頑張る!」


三人はせっせとおにぎりを作り出した。