サマーラブ・ドリーム〜イケメンと真夏に恋して

「ありがとうね……亜子さんの一度きりの願いは、僕にとっても、たった一回の叶えられた夢になったから……」

ぎゅっと腕に抱きしめたままで、耳元に告げて、

「こんな素敵な夢が見られて、本当によかった。亜子さんとサマーデートができて、僕は幸せだったよ…」

明かりのない真っ暗な中、花火の輝きだけが彼の横顔を照らす。

「ありがとうね、大好きな亜子さん……」

その横顔をじっと見つめていると、どうしてだか切なくもなってくるみたいで、

「うん……レオくん、私も大好きだから……」

彼に応えて、

「私からも、本当にありがとうね……」

と、そのあたたかな胸にぎゅっと抱きついた……。