「素敵すぎるよ…こんなサマーデートなんて」 まるで夏の思い出の全てを詰め込んだみたいな、盛りだくさんのデートにそう呟いて、 「……ありがとうね」 もう一度、お礼を口にすると、 「……ありがとうって言いたいのは、僕の方だから」 レオくんは言って、 「亜子さんとのデート、とっても楽しかった。ずっと一緒にデートできたらなって思ってたから、僕にとっても最高の夏の思い出になったよ」 本当に嬉しそうにも話して、 「……うん」とだけ、頷いて返すと、 優しく腕の中に包まれた。