サマーラブ・ドリーム〜イケメンと真夏に恋して

お化けとか見えませんようにと、恐る恐る顔を上げて見ると、

そこには、今まで見たこともないような都心の煌びやかな夜景が、パノラマで広がっていた。

「うわぁー…すごい…」

高層ビル群の灯りと、その間を縫うように走る道路のライトの鮮やかさに、感嘆の声を上げる隣で、

「綺麗でしょう? それと、まだ真夏のサプライズはあるんだよ?」

彼が空を指差すと、

都会の夜空に、大きな花火がドーンと打ち上がった。

夜景と花火との華やかなコラボレーションに驚いて、

「スゴい…キレイ……」

と、思わず口を押さえると、

レオくんはにっこりと笑って、

「今夜、ここで花火大会があるって知ってたから、だから亜子さんと一緒に見たかったんだ」

やっぱりイケてる顔で、甘く囁いた。