サマーラブ・ドリーム〜イケメンと真夏に恋して

プールに男の人と行くなんて、ほんと何年ぶりだろうとか感じながら、

ずっと憧れだったホテルのプールに、レオくんと訪れたーー。

水着姿のイケメンとか、どうにも目のやり場に困る……それに、なんていうかレオくんてば胸板もけっこう厚みがあって、本当には猫だなんてまるで想像もつかないくらいでーー。

ーーそこへ、

「……亜子さん、カクテルでも飲まない?」

プールサイドのバーカウンターを指して言うのに、

「……え? レオくんてお酒飲めるの?」

と、思わず訊き返す。

「うん、人間になった今だけ限定でね」

言ってにっこりと笑う顔に、夏の太陽がキラキラと降り注ぐ様に、さらに眩しさが増してかっこく見える。