「これで、もう大丈夫だよね?」

と、現れたレオくんにまたしても目を見張った。

Tシャツにデニムなんていう、ごくごくシンプルな服装なのに、なんなのこのかっこよさは……と、つい見とれそうにもなる。

本当にこんなイケメン、私の前になんていたことないんだけど……。

と、じーっと見つめていると、

「…じゃあ、デートに行こうか? 」

普通にそう声がかけられて、

「えっ、本当に?」

と、聞き返す。

「うん、本当に。僕とデートしようよ、亜子さん」

にっこりと笑みを作られて、思わず照れそうになったところを、

さりげなく手がきゅっと繋がれた。