……部屋のドアを開けると、

いつも出迎えてくれる猫のレオくん……の代わりに、素っ裸のイケメンが飛び出してきて、思わず目を見張った。

「…あっ、あのレ、レオくん……その、ハダカ……」

「あっ、ああゴメン!」

急いで物陰に隠れる仕草は、まんま猫そのものだよねと、ふと微笑ましくも感じながら、

夢じゃなかったんだ……と、改めて思った。

「…こ、これ着て……」

買ってきた服をずいと差し出すと、

「あ、ありがとう」

と、レオくんは受け取って、着替えるために部屋へ引っ込んだ。