私のそんな、ジェットコースターにでも乗ってるみたいにドキドキしっぱなしな気持ちをよそに、

「じゃあ、とりあえず服とか買ってきてくれないかな。僕はこのままじゃ外には出られないから」

レオくんは冷静にそう話して、

「あっ…ああ、うんそうだよね。わかった…」

と、頷いて、ひとりメンズの服を買いものに出かけた。

外には真夏の熱い陽射しが照りつけていて、暑さでやっぱり妄想でも見ていたんじゃないかとも感じる。

うちに帰ったら、もうレオくんは普通に猫に戻っていて……そんな風に考えつつも、Tシャツにデニムとトランクスという定番のメンズアイテムを数点買い揃えて家に戻ってきた。