てっちゃんうれしそう。
かわいい女の子すきだもんね。
もしかして菜々子ちゃん狙ってる?



「隆二さんと楓さんのバイト姿とか見たいよな!」


え!
そっち狙い?

ってことはもしかしてライバル!?


てっちゃんがライバルだと強すぎるよ。
すでにてっちゃんは逢坂先輩に気に入られてるんだもん。

むむっ。




「なに?オレ、睨まれてる?」

「ふんっ」

「こら、桜音」


そっぽを向くと無理やりてっちゃんのほうを向かされてしまう。
目が合うからべーってすると、頬をぷにゅっとつままれた。



「え、イチャイチャしないでよ。あたしも桜音ちゃんとイチャイチャしたい」

「一緒にするか?」

「ありがとう!」

「えぇ〜」


菜々子ちゃんも混ざってわたしのほっぺをつまむ。



「わっ、柔らかい!モッチモチだ」

「だろ?桜音のほっぺってすげぇ気持ちいいんだよ」

「むぅ〜」

「そんなに気持ちいいならおれもいい?」



びっくりして目を見開く。
それはわたしだけではなく、てっちゃんと菜々子ちゃんの手も止まりそちらに視線を移す。