暗くなるまで時間あると思うし。
ぜひとも行きたいと思っていたカフェ。
もちろん逢坂先輩のバイト先のカフェだ。
スマホでお店のホームページを出す。
オシャレな雰囲気がホームページからも漂っている。
ここで働いているなんて……早く見たいなぁ。
「すごくオシャレな感じだね!いいよ!」
「ありがとう〜!」
やっと行ける!
楽しみすぎるよ。
うれしくてニヤけちゃう。
早く放課後にならないかな?
「なぁ、それオレも一緒に行きたいんだけど」
「わぁっ!」
いきなり肩に手が置かれたと思えば、すぐ横に顔が来てそんなセリフ。
びっくりしないわけがない。
「隆二さんと楓さんのとこだよな?いいだろ?」
「えー、菜々子ちゃんとふたりで行くつもりだったんだけど」
「オレは桜音について行くつもりだったんだけど」
「てっちゃん部活終わるの遅いでしょ?」
「それは待っててよ」
んー、どうしよう。
てっちゃんとは仲良いからわたしはいいけど、菜々子ちゃんはどうなのかな?
「てっちゃん一緒でもいい?」
「桜音ちゃんの大切な友達だもん。いいよ」
「ありがとう平元さん!」