「それでいいですよーだ!」
「あら、子どもみたいね」
「子どもでいいですからこの話はおしまいです!さようなら!!」
これ以上話しても平行線だと思い、わたしはこの場を離れることにした。
いきなり“別れて”なんて本当に失礼な人だと思う。
この件に関してはわたしは悪くないもん。
日向先輩のことをすきな人がわたし以外にもいて、その人がわたしのことを邪魔だと思っている。
それでもいい。
それでもわたしは日向先輩の彼女でいたいから。
日向先輩がわたしを選んでくれる限りは彼女でいるんだ。
あんな人にかき回されたって、別れなんてやらないもんだ。
言われ放題で少し胸が痛くなり涙が出そうになったけど、こんなことで泣きたくない。
上を向いて涙を引っ込めてからまた前を向いて家に帰った。