「あ、桜音」
「てっちゃん!」
名前を呼ばれて、てっちゃんの前まで行く。
おかげで自然に逢坂先輩の近くに来られた。
てっちゃんグッジョブ!
「おい、倉田は卒業する元キャプテンより女の子か?」
「このあとどっか寄ってく?腹減った」
「俺はお前みたいな後輩もって悲しいよ。ね、桜音ちゃん?」
「はわわっ.......ご卒業おめでとうございます!」
「うん、ありがとう」
言えた!
話せた!
それだけでうれしくて頬が緩むと同時に寂しさが込み上げてくる。
「うぅ〜.......卒業寂しいです」
逢坂先輩の笑顔を見ているとだんだん寂しくなってくる。