本当に甘やかされてるなぁ。
なんて思うけど、それが日向先輩の愛情表現だということももう知っている。
初めての彼氏でどうしたらいいのかわからなくて不安な気持ちも少なからずあった。
けど、日向先輩はそんなことを考える隙さえ与えてくれない。
わたしも、日向先輩に見合うくらいの素敵な人にならないと。
自分の部屋で制服のままベッドにゴロゴロしていた。
……これじゃだめだ。
ハッとして起き上がる。
制服がしわにならないように部屋着に着替えた。
あれ?
なんか、わたしの体、だらしない?
お腹が前より出てる気がする。
足もぷにぷにだ。
幸せ太りってやつ?
これはやばい。
自分の体まで甘やかしすぎてる。
日向先輩に見合う素敵な人になる。
そう思ったいま、がんばらなきゃ。
体の引き締め、美容、できることからしていこう。
「よし!」
気合いを入れて、動画サイトに上がっている体操やダンスを見ながらひたすらした。