月夜でキミは

椎名君に降ろされた場所は会議室であろう扉の前だった。

「ここだよ。行こうか。」

椎名君が当たり前のように、私の腕を優しく引いてくれる。

意を決して椎名君と、中に入るとそこにはーーーー。

300人ほどの人達が私達を見下ろしていたーーー。


「おぉ。翔。連れてきたか。」

一番上に座っている人がそう、口を開く。

「お主が、1000年に1人の血を持つものだな?」

それが、私に向けられた言葉だと理解するが緊張で震えて声が喉に突っかかってしまい上手く声が出ない。
  

「境さん。大丈夫。落ち着いて。」

隣から、椎名くんの優しい声が降ってきた。
その声に、少し緊張が解ける。