月夜でキミは

ビュビュビュオオオオオオオオオオ。

突然、風が入り込んでくる。

「え!?な、なに!?」

さっきまで風なんか吹いていなかったはずだ。
どんどんと激しく入り込んでくる風に、思わず目を背ける。

ヒューーーーオォォォォォ。


徐々に小さくなっていったので改めて窓を見ると……。


そこには、信じられない光景があった。

科学だとか理論だとか、全てが華乃の中から激しい風と共に消え去っていった。

窓の外に、床でもあるかのように立っていた人物.......


それは、椎名くんだった。