月夜でキミは

なんか、眠れない夜だった……。

目を擦っていると…

「おはよう!華乃!眠れなかったの?」

「おはよう。カオリ。うん、あんまり…」

「珍しいね、華乃が寝不足だなんて…何かあったの?」

「いや、まぁ特に…」

正直、あれ夢だか現実だか、わからないんだよね。
だから、何もないってことにしておこ。

「そっか。って、あああああ!」

え!!?

「課題……忘れた…………」

え?!?!?。確か、昨日締め切りのだよね!?
まだ、出してなかったの!?え!?

「ごめん!ちょっと、ちょっくら走って取りに行ってくる!先に行ってて!」 

「え!?カオリちょっまっ....」


引き留めようとするものの、カオリの、背中は小さくなっていく一方だ。
ムリか…諦めよ。

一人で、あと少しの学校までの道のりを歩く。
カオリかま居ないせいか少し長くなったような気がした。

 
「ねぇねぇ。あれ、3プリンスだよね?」

「え!!?ほんとだ!朝から見られるなんて超超ラッキー!


丁度隣を、歩いていた一年の女子たちが騒いでいる。

3プリンス。

その言葉を聞いただけで、華乃の心が一気に飛び上がった。

よく見ると、校舎の近くに3プリンスが見えないオーラを放って登校している。

な、何驚いてるの…自分。あれは、ちょっと会っただけで……。 


「あっ!おーい!華ーー乃ちゃん!」