月夜でキミは

「コイツが怖い聞き方してごめんね。君は、その犬とどういう関係?」

えっと…。私はその満月の日から今日までの事を順を追って話した。
知らない人とこんなに喋るのは始めてだ。
話し終わった途端。急に手が震えてきた。

「なるほど…」

「君の名前は?」

「え?」

「あぁ、紹介が遅れてごめん。
俺は、2年3組。椎名翔だ。」


「同じく2−3、太田守だ。」

えぇ

「僕も2年3組の、鈴木空だよ。よろしくね。」


えぇぇぇぇ!?

そ、そういえば、暗くてよく見えなかったけど3プリンスに結構似てるかも……

「確か、キミは……。隣のクラスの、境華乃さんだよね?」

……

「あれ?違った?」


え?あ。

「違くないです」


なんか、名前覚えられてる……。

喜んでいいんだよね?…「これから、宜しく。」

え?どうして?

「それじゃあ、また、明日。」

ヒュン!

風の音が微かになったかと思ったら。



もう、そこに3人はいなかった。