だから、私は彼らに黙って姿を消した。
たった一枚、手紙を置いて。
こうやって名前も、見た目も変えて、不良の多いこの街に。


彼らから離れた後すぐにあいつらを潰した。おにいや陽くんたろくんにみこっちゃん。いろんな人の助けを借りて橋本組も、闇討ちを実行していた雷神も


大変だった。数だけは多いから。


彼らは私を探してくれているのは知ってた。でも、私に戻る資格なんてない。仲間を傷つけ、好きな人までも傷つけた私に。


おにいやお父さんは、会いにいけって何度も言ってきた。だんだん痩せていく私を見てられなかったんだろうね。


夜みんなのことを思うたび涙が止まらなくて、会いたくて。でもどんな顔して会えばいいの？