『私、みんなが傷つくの、やだよ。もちろん他の族に狙われることだってわかってる。でも––––
「ばーか、俺らは傷つかねぇよ。守りたいもん守って、怪我すんならなんも後悔なんてしない。」


香「うん。守らないほうが後悔する。だからさ


亜「大人しく守られてろ。」


亜蓮の低い声で、そう言われ、私は無意識に
頷いていた。


亜「よし、いい子だ。」


『なにそれ。』


嬉しかった。守るって言われて。
みんなに仲間って言われて。
みんなのことが大好き。


だからさ、ごめんね?亜蓮、みんな

大人しく守ってもらうなんて、できない。