おにいが険しい顔でパソコンの画面を見ていた。
私が戻ってきたことにも気づかないくらいに集中している。


『どう、だったの?』
そんなこと聞かなくてもわかってる。


奏「白蘭の奴らが、闇討ちにあったらしい。」


想像した、通りだった。


『橋本だよね、犯人。』


奏「だろうな。でも情報が出てこないから白蘭の奴らも気をつけるくらいしか手の打ちようがないんだろう。」


『私の........せいだ。』
私が、月華が、白蘭と関わっていることがバレたんだ。


奏「花夜のせいじゃないよ。悪いのは橋本たち、死月だ。俺も今日から花奏として動くよ。」


奏「次こそ潰すんでしょ?しっかりしな。」


おにいの言葉で震えは少し治った。
そうだ。私は月華だ。みんなを守るんだ。
橋本たち、死月を潰すんだ。