橋本のところまで力を振り絞り走る。


グッと拳に力を入れると、橋本の顔を殴り飛ばした。メリメリと骨がなる。


ああ、終わった。


『これでっ、ハァハァ お、わりだ。』


倒れゆく橋本。


倒れゆく私。


霞む視界の中で、最後に見えたのは



「花夜!」


そう叫ぶ、彼の姿だった。