ルールの裏を突く行為に不満を噴出させながらも、現状が変わらないと思ったメンバーは練習を再開した。即席チームの割には動きがしなやかで、連携も取れている。西川も小さな身体で必死にボールを追いかけ、時には身体を投げ出しながらボールを地面に落とすまいと奮闘していた。
「遥、ナイス!」
「本当に中学校で帰宅部? 何か運動部入れば良かったのに」
「……そんなことないよ。勝手に身体が動くだけ」
西川が汗を拭いながら笑顔でボールを放り投げる。そのボールにも力があり、キャッチしたクラスメートは「おぉ」と思わず声が出た。その後も日が暮れるまで練習し、皆は疲れ果てた表情で女子更衣室へと向かっていく。
「遥、ナイス!」
「本当に中学校で帰宅部? 何か運動部入れば良かったのに」
「……そんなことないよ。勝手に身体が動くだけ」
西川が汗を拭いながら笑顔でボールを放り投げる。そのボールにも力があり、キャッチしたクラスメートは「おぉ」と思わず声が出た。その後も日が暮れるまで練習し、皆は疲れ果てた表情で女子更衣室へと向かっていく。
