スターレットは、一瞬愕然として、言葉もないまま、ただ、形の良い眉を悔しそうに眉間に寄せた。
そんな彼の厳(いかめ)しく歪んだ雅な顔を、実に愉快そうに見やりながら、ラレンシェイであったはずの魔性の女性、レイノーラは、古の言語を用いて嘲笑うような口調で彼に言うのである。
『よくぞ此処まで辿り着きましたわね?蒼き狼(ロータス)の者よ?流石と・・・・誉めてあげますわ。でも、残念でしたわね?この女はすでに私の憑(よりまし)ですのよ?どうします?このまま此処で私を殺しますか?』
『・・・・ラレンシェイはリタ・メタリカには全く関係の無い異国の民だ・・・その体、返してもらおう!闇の者よ!』
低く鋭くそう言ったスターレットの銀水色の両眼が、不意に、美しく輝く深紅の色へと変わり果てる。
彼の羽織る蒼いローブが激しく揺らぎ、その周囲に蒼き輝きを宿した旋風が巻き起こった。
『あら・・・貴方にこの私が討てるのですか?知っていますよ・・・私には、貴方の心の奥が見えますもの・・・私、邪眼のレイノーラと呼ばれておりますの・・・・』
そう言ったラレンシェイの・・・いや、レイノーラの妖艶な紅の唇が、思惑有り気にニヤリと微笑んだ。
『レイノーラ・・・・?』
邪眼のレイノーラ・・・
その名前に、スターレットは聞き覚えがあった。
かつて、400年前の昔。
リタ・メタリカの王家に反旗を翻したラグナ・ゼラキエルの軍勢に、幽幻六部衆と呼ばれたゼラキエルの精鋭がいた。
その六部衆の中に、アーシェ一族の魔女で幻術を得意とした者が居たはず・・・
ラグナ・ゼラキエルの愛人であったと伝え聞くその者の名が、確か、邪眼のレイノーラ。
青玉色をした魔の瞳は、人の心に入り込む事ができると・・・
びゅうんと、スターレットの周囲を囲む蒼き旋風が鋭い唸りを上げた。
鋭く細められた深紅の瞳に、レイノーラの不敵な微笑みが映りこむ。
さて、どうする・・・・
そんな彼の厳(いかめ)しく歪んだ雅な顔を、実に愉快そうに見やりながら、ラレンシェイであったはずの魔性の女性、レイノーラは、古の言語を用いて嘲笑うような口調で彼に言うのである。
『よくぞ此処まで辿り着きましたわね?蒼き狼(ロータス)の者よ?流石と・・・・誉めてあげますわ。でも、残念でしたわね?この女はすでに私の憑(よりまし)ですのよ?どうします?このまま此処で私を殺しますか?』
『・・・・ラレンシェイはリタ・メタリカには全く関係の無い異国の民だ・・・その体、返してもらおう!闇の者よ!』
低く鋭くそう言ったスターレットの銀水色の両眼が、不意に、美しく輝く深紅の色へと変わり果てる。
彼の羽織る蒼いローブが激しく揺らぎ、その周囲に蒼き輝きを宿した旋風が巻き起こった。
『あら・・・貴方にこの私が討てるのですか?知っていますよ・・・私には、貴方の心の奥が見えますもの・・・私、邪眼のレイノーラと呼ばれておりますの・・・・』
そう言ったラレンシェイの・・・いや、レイノーラの妖艶な紅の唇が、思惑有り気にニヤリと微笑んだ。
『レイノーラ・・・・?』
邪眼のレイノーラ・・・
その名前に、スターレットは聞き覚えがあった。
かつて、400年前の昔。
リタ・メタリカの王家に反旗を翻したラグナ・ゼラキエルの軍勢に、幽幻六部衆と呼ばれたゼラキエルの精鋭がいた。
その六部衆の中に、アーシェ一族の魔女で幻術を得意とした者が居たはず・・・
ラグナ・ゼラキエルの愛人であったと伝え聞くその者の名が、確か、邪眼のレイノーラ。
青玉色をした魔の瞳は、人の心に入り込む事ができると・・・
びゅうんと、スターレットの周囲を囲む蒼き旋風が鋭い唸りを上げた。
鋭く細められた深紅の瞳に、レイノーラの不敵な微笑みが映りこむ。
さて、どうする・・・・


