神在(いず)る大陸の物語【月闇の戦記】<邂逅の書>

『だといいのですけど・・・・そういえば、どうやら、この城の近くに、あのロータスの者が現れたようですわ・・・いかがいたします?』
『行きたいなら行くがいい、レイノーラ・・・・そなたの姿を見たあの者が、一体どういう顔をするか、私も見てみたいものだ・・・』
『あら・・・でしたら、挨拶に行って参りますわ・・・』
『余計な手出しは無用だぞ・・・・・あやつが本気でそなたに手出ししなければの・・・話だがな』
『心得ておりますわ』
 ゼラキエルの言葉に、先程までひどく不満そうであったレイノーラの青玉の両眼が、不意に、水を得た魚のように嬉々として輝いた。