その時既に、彼の体は、獲物を追って軽やかに木々を渡る黒豹如き迅速さで別の木へと飛び移っていた。
刹那、彼の持つ、澄んだ紫水晶の右目に、木々の葉の合間にキラリと輝く何かが飛び込んだ。
シルバの端正なその顔が、凛と鋭く引き締まる。
木の枝をしならせて、再び彼の体が木々の合間を舞った時、利き手に持った白銀の剣が視界をさえぎる枝を真っ向から両断した。
支えを失い地面に落ち行く枝の向こう側に、驚愕の表情をする誰かが、弓を構えた姿勢でこちらを凝視している。
「・・・っ!!?」
彼女が声にならない声を上げた時、宙で体を捻りそのまま足元から落下するシルバが、既にその背後を捕っている。
振り返ろうとする彼女の肩が、落下する彼の手によって掴まれた。
「あっ!?」
木の上で平衡を崩した彼女の体は、シルバの手に羽交い絞めにされた形になって急激に地面へと落ちていく。
純白のマントと、そして彼女の藍に輝く美しい黒髪が虚空に乱舞した。
地面に叩きつけられる寸前、不意にシルバの手が離され、彼女は、体制を崩したまま腕から地面に落下する形となった。
強い衝撃が、そのしなやかな体を駆け抜けていく。
「っ!!」
鋭い痛みが全身を薙いでいるにもかかわらず、彼女は、ハッと地面から飛び起きて、その鮮やかな紅の瞳を気丈に輝かせると、自分を木の上から引きずりおろした魔法剣士を素早く振り返ったのだった。
「この!!」
手に持ったままでいる青玉の弓を構え直さんとした瞬間、その鼻先に鋭利な白銀の切っ先が突きつけられた。
刹那、彼の持つ、澄んだ紫水晶の右目に、木々の葉の合間にキラリと輝く何かが飛び込んだ。
シルバの端正なその顔が、凛と鋭く引き締まる。
木の枝をしならせて、再び彼の体が木々の合間を舞った時、利き手に持った白銀の剣が視界をさえぎる枝を真っ向から両断した。
支えを失い地面に落ち行く枝の向こう側に、驚愕の表情をする誰かが、弓を構えた姿勢でこちらを凝視している。
「・・・っ!!?」
彼女が声にならない声を上げた時、宙で体を捻りそのまま足元から落下するシルバが、既にその背後を捕っている。
振り返ろうとする彼女の肩が、落下する彼の手によって掴まれた。
「あっ!?」
木の上で平衡を崩した彼女の体は、シルバの手に羽交い絞めにされた形になって急激に地面へと落ちていく。
純白のマントと、そして彼女の藍に輝く美しい黒髪が虚空に乱舞した。
地面に叩きつけられる寸前、不意にシルバの手が離され、彼女は、体制を崩したまま腕から地面に落下する形となった。
強い衝撃が、そのしなやかな体を駆け抜けていく。
「っ!!」
鋭い痛みが全身を薙いでいるにもかかわらず、彼女は、ハッと地面から飛び起きて、その鮮やかな紅の瞳を気丈に輝かせると、自分を木の上から引きずりおろした魔法剣士を素早く振り返ったのだった。
「この!!」
手に持ったままでいる青玉の弓を構え直さんとした瞬間、その鼻先に鋭利な白銀の切っ先が突きつけられた。


