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大大陸シァル・ユリジアン最大の国、大リタ・メタリカ王国から、フレドリック・ルード連合王国を隔てた国、内海アスハーナを臨む水辺の国サングダール王国。
その王都レグザスから、リタ・メタリカの西北まで続く巨大な内海アスハーナを望む王の居城に、自国の密偵が戻ってきた。
開け放たれた大きな窓から、豪華なその部屋の中に、打ち寄せるアスハーナの波が運ぶ強い風が吹き込んできている。
この、サングダール王国を統治する王の世代はデルファノ二世。
その年、まだ36歳と若く血気盛んな王は、開け放たれた窓から見えるアスハーナの内海を背に、ゆっくりと、御意してきた大宰相エールに振り返ったのである。
「リタ・メタリカが・・・・魔物の侵攻を受けていると?そう申したのか?」
「はい、国王陛下。先程、かの国より戻りました密偵はそう申しておりました」
「して、戦況はいかがなものなのか?」
自分よりも年少者である若き王の問いかけに、恭しく頭を垂れながら、エールは、冷静な口調で言葉を続けたのだった。
「宮廷の魔法使いどもは、皆、魔物を追って出払っており・・・あのロータスの者すら城にはおらぬとのこと・・・・・・相当数の魔物の様子、リタ・メタリカ軍も苦戦を強いられていると聞き及びました」
その言葉に、若きサングダールの国王は、なにやら、思惑有りげに微笑した。
大大陸シァル・ユリジアン最大の国、大リタ・メタリカ王国から、フレドリック・ルード連合王国を隔てた国、内海アスハーナを臨む水辺の国サングダール王国。
その王都レグザスから、リタ・メタリカの西北まで続く巨大な内海アスハーナを望む王の居城に、自国の密偵が戻ってきた。
開け放たれた大きな窓から、豪華なその部屋の中に、打ち寄せるアスハーナの波が運ぶ強い風が吹き込んできている。
この、サングダール王国を統治する王の世代はデルファノ二世。
その年、まだ36歳と若く血気盛んな王は、開け放たれた窓から見えるアスハーナの内海を背に、ゆっくりと、御意してきた大宰相エールに振り返ったのである。
「リタ・メタリカが・・・・魔物の侵攻を受けていると?そう申したのか?」
「はい、国王陛下。先程、かの国より戻りました密偵はそう申しておりました」
「して、戦況はいかがなものなのか?」
自分よりも年少者である若き王の問いかけに、恭しく頭を垂れながら、エールは、冷静な口調で言葉を続けたのだった。
「宮廷の魔法使いどもは、皆、魔物を追って出払っており・・・あのロータスの者すら城にはおらぬとのこと・・・・・・相当数の魔物の様子、リタ・メタリカ軍も苦戦を強いられていると聞き及びました」
その言葉に、若きサングダールの国王は、なにやら、思惑有りげに微笑した。


