「この期(ご)に及んで、貴方はまだその女を見るのね!!殺してやる!!
殺してやる――――っ!!」
黒い鍵爪が虚空からリーヤに向けて踊りかかる。
豪速で落下するその肢体を囲む、黒き炎から解き放たれた揺らめく黒い刃は、再び、ジェスターの元へと流星の如く降り落ちてくる。
虚空を引き裂くような鋭い音と共に、黒い炎を撒き散らすその刃は、鋭い表情で空を睨み据える彼を囲んだ、金色の結界に弾き飛ばされた。
同時に、紺碧色の長い巻き髪を乱舞させて、凛とした強い眼差しを細めながら、リーヤは、躊躇いもせずに地面を蹴った。
びゅうんと鋭利な音を立てて、しなやかに翻される朱(あか)き光の刃。
その心臓を狙って、黒き炎を纏い宙から迫り来る魔物の持つ三本の鍵爪が、憎しみ満ち溢れた殺気と共に鋭利に輝いた。
リーヤの腕から滴り落ちる鮮血が、まるで紅の蛍のように虚空に飛び散る。
「たあぁぁぁ――――――っ!!」
朱く煌く刃を振りかざし、鋭い表情のまま跳躍した彼女の腕に鈍い衝撃が走る。
痛みに綺麗な顔をしかめた時、その朱き光の刃は鮮やかな光の帯を引いて、イリーネの片腕を肘の辺りから真っ二つに両断したのだった。
「ぎゃああああああ―――――っ!!」
鍵爪を持つイリーネの黒い腕が宙に跳ね上がり、その苦痛の叫び声が森の中にこだまする。
爛と煌くジェスターの緑玉の瞳が、その腕から鮮血が流れ出ぬことを確信した時、揺れる栗毛の前髪の下で鋭い表情をしていた彼の端正な顔に、どこか悲しみにも似た影が落ちたのだった。
もはや彼女は、人ではない・・・・
あの暖かで優しいぬくもりを持つ、美しいイリーネではない。
闇に身を委ね、たった一晩で自ら魔物に成り果てた。
彼女の言う通り、自分が、全ての元凶であるのかもしれない・・・
いくら真実の名を棄てたと言っても、その体には、脈々とアーシェ一族の血が通っているのは、変えることなど出来ぬ事実であるのだから。
自分がアーシェの血を引いていなければ、慕い愛した人を、このような姿に落とすことも、なっかたのかもしれない・・・・
だが・・・・
殺してやる――――っ!!」
黒い鍵爪が虚空からリーヤに向けて踊りかかる。
豪速で落下するその肢体を囲む、黒き炎から解き放たれた揺らめく黒い刃は、再び、ジェスターの元へと流星の如く降り落ちてくる。
虚空を引き裂くような鋭い音と共に、黒い炎を撒き散らすその刃は、鋭い表情で空を睨み据える彼を囲んだ、金色の結界に弾き飛ばされた。
同時に、紺碧色の長い巻き髪を乱舞させて、凛とした強い眼差しを細めながら、リーヤは、躊躇いもせずに地面を蹴った。
びゅうんと鋭利な音を立てて、しなやかに翻される朱(あか)き光の刃。
その心臓を狙って、黒き炎を纏い宙から迫り来る魔物の持つ三本の鍵爪が、憎しみ満ち溢れた殺気と共に鋭利に輝いた。
リーヤの腕から滴り落ちる鮮血が、まるで紅の蛍のように虚空に飛び散る。
「たあぁぁぁ――――――っ!!」
朱く煌く刃を振りかざし、鋭い表情のまま跳躍した彼女の腕に鈍い衝撃が走る。
痛みに綺麗な顔をしかめた時、その朱き光の刃は鮮やかな光の帯を引いて、イリーネの片腕を肘の辺りから真っ二つに両断したのだった。
「ぎゃああああああ―――――っ!!」
鍵爪を持つイリーネの黒い腕が宙に跳ね上がり、その苦痛の叫び声が森の中にこだまする。
爛と煌くジェスターの緑玉の瞳が、その腕から鮮血が流れ出ぬことを確信した時、揺れる栗毛の前髪の下で鋭い表情をしていた彼の端正な顔に、どこか悲しみにも似た影が落ちたのだった。
もはや彼女は、人ではない・・・・
あの暖かで優しいぬくもりを持つ、美しいイリーネではない。
闇に身を委ね、たった一晩で自ら魔物に成り果てた。
彼女の言う通り、自分が、全ての元凶であるのかもしれない・・・
いくら真実の名を棄てたと言っても、その体には、脈々とアーシェ一族の血が通っているのは、変えることなど出来ぬ事実であるのだから。
自分がアーシェの血を引いていなければ、慕い愛した人を、このような姿に落とすことも、なっかたのかもしれない・・・・
だが・・・・


