「アラン!嬉しい・・・会いに来てくれたのね!」
黒き魔物の翼を持つ彼女の体に、ごうっと低い音を立てて黒炎が燃え上がった。
綺麗な額で眩く発光する、紫の炎の紋章。
とたん、闇の炎が作り出す黒き刃が、無数の鋭い切っ先を彼の元へと向け、一気に解き放たれたのである。
ジェスターの構えた妖剣アクトレイドスが眩い金色の閃光を放ち、鈍い音を立てて眼前に黄金の結界を作り上げると、豪速で飛び込んで来た、殺気の黒き刃を真っ向から弾き返したのだった。
「イリーネ・・・・!」
苦々しくその名を呼んだ彼に、もはや元の彼女ではないイリーネが、赤い瞳で艶やかに笑って見せる。
「貴方が悪いのよ!私のことなど忘れてしまうから!全部貴方が悪いのよ!私が望んで魔を受け入れたの・・・・・だって、人のままでは、この女を殺すことなど出来ないでしょ?
貴方の心臓も食べてあげる・・・・私と一つになりましょう、あの日のように!」
重い音を立てて黒い翼が広がり、両腕に三本の黒い鍵爪を持つ彼女の体が豪速で宙を舞った。
ジェスターは、燃えるような鮮やかなその緑玉の瞳を、閃光の如く閃かせ、金色の大剣を振りかざすと、傍らで立ち上がったリーヤ向かってに叫んだのだった。
「リーヤ!『無の三日月(マハ・ディーティア)』を抜け!」
「!?」
「早く!!」
その声と同時に、彼の元へと落下してきた鋭い三本の鍵爪を、金色の帯を引く妖の大剣が甲高い音と共に虚空へと弾き返した。
リーヤが、未だに鮮血が流れ落ちるしなやかな手で、あの赤き刃の短剣を素早く抜き払うと、眩く発光しながら伸び上がった閃光が、短剣であるはずの『無の三日月』に、朱に輝く長く透明な光の刃を作り上げたのである。
「これは!?」
リーヤの手に携えられた三日月型の美しい光の刀身。
それは既に短剣ではなく、一振りの赤い剣へと変化している。
一瞬、驚愕に目を見開いたリーヤの頭上に、憎しみに満ち溢れたイリーネの声が轟いた。
黒き魔物の翼を持つ彼女の体に、ごうっと低い音を立てて黒炎が燃え上がった。
綺麗な額で眩く発光する、紫の炎の紋章。
とたん、闇の炎が作り出す黒き刃が、無数の鋭い切っ先を彼の元へと向け、一気に解き放たれたのである。
ジェスターの構えた妖剣アクトレイドスが眩い金色の閃光を放ち、鈍い音を立てて眼前に黄金の結界を作り上げると、豪速で飛び込んで来た、殺気の黒き刃を真っ向から弾き返したのだった。
「イリーネ・・・・!」
苦々しくその名を呼んだ彼に、もはや元の彼女ではないイリーネが、赤い瞳で艶やかに笑って見せる。
「貴方が悪いのよ!私のことなど忘れてしまうから!全部貴方が悪いのよ!私が望んで魔を受け入れたの・・・・・だって、人のままでは、この女を殺すことなど出来ないでしょ?
貴方の心臓も食べてあげる・・・・私と一つになりましょう、あの日のように!」
重い音を立てて黒い翼が広がり、両腕に三本の黒い鍵爪を持つ彼女の体が豪速で宙を舞った。
ジェスターは、燃えるような鮮やかなその緑玉の瞳を、閃光の如く閃かせ、金色の大剣を振りかざすと、傍らで立ち上がったリーヤ向かってに叫んだのだった。
「リーヤ!『無の三日月(マハ・ディーティア)』を抜け!」
「!?」
「早く!!」
その声と同時に、彼の元へと落下してきた鋭い三本の鍵爪を、金色の帯を引く妖の大剣が甲高い音と共に虚空へと弾き返した。
リーヤが、未だに鮮血が流れ落ちるしなやかな手で、あの赤き刃の短剣を素早く抜き払うと、眩く発光しながら伸び上がった閃光が、短剣であるはずの『無の三日月』に、朱に輝く長く透明な光の刃を作り上げたのである。
「これは!?」
リーヤの手に携えられた三日月型の美しい光の刀身。
それは既に短剣ではなく、一振りの赤い剣へと変化している。
一瞬、驚愕に目を見開いたリーヤの頭上に、憎しみに満ち溢れたイリーネの声が轟いた。


