それは、昔から王家では、禁じられた話として公言が避けられている伝説だった。
400年前、魔王と呼ばれるアーシェの反逆者との戦の最中、王女エスターシアは、朱き獅子(アーシェ)一族の魔法剣士イグレシオと、結ばれることのない恋に落ちた・・・・
だが彼は、戦が終結すると同時に反逆者として首を切られ、嘆き悲しんだエスターシアは、ロ―タスの大魔法使いレクリニクスに自分の命を絶って欲しいと懇願する。
しかし、それが聞き届けられるはずもなく・・・・彼女は、骸となったイグレシオの体と共に、ある日忽然と、王宮からその姿を消してしまったという。
庶民に伝わる話とは、少し違う内容ではあるが、確かに、耳にはしたことのある話ではあった。
何故、イリーネがそんな事を言い出したのか、リーヤには全くその真意がわからない。
それより何より、ジェスターがアーシェの一族であることを、彼女が知っていたことに僅かな驚きを覚えていたのだった。
「貴女は、ジェスターがアーシェの者であることを、知っていたのですね?」
アーシェ一族は、反逆の一族とされているため、それを公言することなく、長きに渡りひっそりと暮らしてきた一族なはず。
それを知っていると言うことは、彼女が、あの異形の瞳を持つ魔法剣士と、ごく親しい間柄であったこと意味するのだろう。
怪訝そうに細められたリーヤの視界の中で、ふと、イリーネが、彼女の手を離し、吹き付ける風に長い琥珀色の髪を揺らしながらゆっくりとこちらに振り返った。
400年前、魔王と呼ばれるアーシェの反逆者との戦の最中、王女エスターシアは、朱き獅子(アーシェ)一族の魔法剣士イグレシオと、結ばれることのない恋に落ちた・・・・
だが彼は、戦が終結すると同時に反逆者として首を切られ、嘆き悲しんだエスターシアは、ロ―タスの大魔法使いレクリニクスに自分の命を絶って欲しいと懇願する。
しかし、それが聞き届けられるはずもなく・・・・彼女は、骸となったイグレシオの体と共に、ある日忽然と、王宮からその姿を消してしまったという。
庶民に伝わる話とは、少し違う内容ではあるが、確かに、耳にはしたことのある話ではあった。
何故、イリーネがそんな事を言い出したのか、リーヤには全くその真意がわからない。
それより何より、ジェスターがアーシェの一族であることを、彼女が知っていたことに僅かな驚きを覚えていたのだった。
「貴女は、ジェスターがアーシェの者であることを、知っていたのですね?」
アーシェ一族は、反逆の一族とされているため、それを公言することなく、長きに渡りひっそりと暮らしてきた一族なはず。
それを知っていると言うことは、彼女が、あの異形の瞳を持つ魔法剣士と、ごく親しい間柄であったこと意味するのだろう。
怪訝そうに細められたリーヤの視界の中で、ふと、イリーネが、彼女の手を離し、吹き付ける風に長い琥珀色の髪を揺らしながらゆっくりとこちらに振り返った。


