*
『ラグナ!ラグナ!もう我慢できませんわ!!』
幻の城の薄暗い宮殿に、実に不愉快そうなレイノーラの声が響き渡った。
その声に、鮮やかで禍々しい緑玉の瞳を僅かに動かし、大きな椅子に腰を下ろし頬杖をついていた黒衣の青年が、憤慨する彼女をちらりと見やった。
実に愉快そうにその凛々しい唇を歪め、彼は、低い声で言う。
『随分と機嫌が悪いようだな?せっかく、遊び相手をあてがってやったのに・・・レイノーラ?』
『遊び相手がいても、この女に邪魔などされたら楽しめませんわ!!』
長い黒髪から覗く青玉の瞳が、苛立った様子で魔王と呼ばれる青年の端正な顔を見た。
黒衣を纏う彼の広い肩で、深い藍色の髪が広がっている。
魔王と呼ばれる魔法使いラグナ・ゼラキエルは、声を押し殺し、さも愉快でたまらないと言うように笑うと、美麗な顔を怒りに歪める女妖を真っ直ぐに見つめ据えたのだった。
そんな彼に向かって、美しき魔性の女レイノーラは、苛立った口調のまま、言葉を続けたのである。
『貴方が【息吹(アビ・リクォト)】を要らないと言うのなら、このレイノーラがもらいうけますわ!この女、早く消してしまわなければ、うっとうしくて仕方ありません!』
『欲しいというなら、そなたにやろう・・・・だが、ツァルダムが持ち帰らなければ、おのずと行くことになるが?』
『行きますわ!ツァルダムなどに任せておけますか!!』
『そなたらしい言いようよ・・・・レイノーラ』
魔王と呼ばれる青年の手が、怒れる彼女の腕を掴み、その体を自分の元へと引き寄せる。
その腕に抗(あらが)うこともなく、深き青のドレスを纏うしなやかな身をまかせ、彼女は、彼の体を両手で抱いたのだった。
『ラグナ!ラグナ!もう我慢できませんわ!!』
幻の城の薄暗い宮殿に、実に不愉快そうなレイノーラの声が響き渡った。
その声に、鮮やかで禍々しい緑玉の瞳を僅かに動かし、大きな椅子に腰を下ろし頬杖をついていた黒衣の青年が、憤慨する彼女をちらりと見やった。
実に愉快そうにその凛々しい唇を歪め、彼は、低い声で言う。
『随分と機嫌が悪いようだな?せっかく、遊び相手をあてがってやったのに・・・レイノーラ?』
『遊び相手がいても、この女に邪魔などされたら楽しめませんわ!!』
長い黒髪から覗く青玉の瞳が、苛立った様子で魔王と呼ばれる青年の端正な顔を見た。
黒衣を纏う彼の広い肩で、深い藍色の髪が広がっている。
魔王と呼ばれる魔法使いラグナ・ゼラキエルは、声を押し殺し、さも愉快でたまらないと言うように笑うと、美麗な顔を怒りに歪める女妖を真っ直ぐに見つめ据えたのだった。
そんな彼に向かって、美しき魔性の女レイノーラは、苛立った口調のまま、言葉を続けたのである。
『貴方が【息吹(アビ・リクォト)】を要らないと言うのなら、このレイノーラがもらいうけますわ!この女、早く消してしまわなければ、うっとうしくて仕方ありません!』
『欲しいというなら、そなたにやろう・・・・だが、ツァルダムが持ち帰らなければ、おのずと行くことになるが?』
『行きますわ!ツァルダムなどに任せておけますか!!』
『そなたらしい言いようよ・・・・レイノーラ』
魔王と呼ばれる青年の手が、怒れる彼女の腕を掴み、その体を自分の元へと引き寄せる。
その腕に抗(あらが)うこともなく、深き青のドレスを纏うしなやかな身をまかせ、彼女は、彼の体を両手で抱いたのだった。


