勢いよく異空から飛び出してきた彼女のしなやかな体を抱きとめると、彼の体は後方に傾き、 そのまま、柔らかな草の上へと倒れ込んだのである。
「おぬし!来るのが遅いのだ!!」
彼の体にのしかかるようにして、形の良い眉を眉間に寄せ、怒ったようにそう言った彼女の気丈で美麗な顔を、綺麗な銀水色の瞳が下から真っ直ぐに見つめすえる。
厳(いかめ)しく歪んでいたスターレットのその雅やかで秀麗な顔に、柔らかくどこか愉快そうな表情が浮かんだ。
「すまぬ・・・・探し当てるのに少し手間取った・・・・そなたに、まだ元の心が残っていて・・・・安堵した」
そう言った知的な唇が、小さく彼女に微笑んで見せる。
「私はアストラ剣士だぞ、そう簡単に魔に取り込まれる筈がない!」
「そなたが強者(きょうじゃ)で良かった・・・・・」
可笑しそうにそう言った彼の顔を、ラレンシェイの凛とした茶色の瞳が直視する。
「強者でなければ、アストラは勤まらぬ故(ゆえ)な」
強い口調でそうは言うものの、ラレンシェイの美麗な顔にも、どこか安堵したようなごく自然な微笑みが零れていた。
薄い月明かりを浴びた彼女の黒く長い髪が、聞こえてくる海鳴りと共にふわりと彼の秀麗な頬を撫でた。
「まったく、あの時素直に私を抱いていれば、こんな面倒くさいことにならずに済んだものを・・・・このうつけ者が!」
「・・・・・知っての通り、私は臆病者故(ゆえ)・・・・そなたに、触れる勇気などなかったのだよ・・・・・」
どこかはにかんで、困ったような顔つきをすると、スターレットは呟くようにそんな事を言う。
その言葉に、美麗な顔を実に呆れた表情に変えて、ラレンシェイは言葉を続けたのだった。
「まぁよい、それより早くこの性格の悪い魔物を剥がしてくれ、こやつ、また暴れ出している」
「ならば、そこを退いてくれ・・・・これでは身動きがとれぬ」
「失礼な奴だなおぬし、私はそんなに重くないぞ」
なにやら心外そうに形の良い眉を寄せ、ラレンシェイはゆっくりと、そのしなやかな身を彼の体から起こそうとした・・・・
「おぬし!来るのが遅いのだ!!」
彼の体にのしかかるようにして、形の良い眉を眉間に寄せ、怒ったようにそう言った彼女の気丈で美麗な顔を、綺麗な銀水色の瞳が下から真っ直ぐに見つめすえる。
厳(いかめ)しく歪んでいたスターレットのその雅やかで秀麗な顔に、柔らかくどこか愉快そうな表情が浮かんだ。
「すまぬ・・・・探し当てるのに少し手間取った・・・・そなたに、まだ元の心が残っていて・・・・安堵した」
そう言った知的な唇が、小さく彼女に微笑んで見せる。
「私はアストラ剣士だぞ、そう簡単に魔に取り込まれる筈がない!」
「そなたが強者(きょうじゃ)で良かった・・・・・」
可笑しそうにそう言った彼の顔を、ラレンシェイの凛とした茶色の瞳が直視する。
「強者でなければ、アストラは勤まらぬ故(ゆえ)な」
強い口調でそうは言うものの、ラレンシェイの美麗な顔にも、どこか安堵したようなごく自然な微笑みが零れていた。
薄い月明かりを浴びた彼女の黒く長い髪が、聞こえてくる海鳴りと共にふわりと彼の秀麗な頬を撫でた。
「まったく、あの時素直に私を抱いていれば、こんな面倒くさいことにならずに済んだものを・・・・このうつけ者が!」
「・・・・・知っての通り、私は臆病者故(ゆえ)・・・・そなたに、触れる勇気などなかったのだよ・・・・・」
どこかはにかんで、困ったような顔つきをすると、スターレットは呟くようにそんな事を言う。
その言葉に、美麗な顔を実に呆れた表情に変えて、ラレンシェイは言葉を続けたのだった。
「まぁよい、それより早くこの性格の悪い魔物を剥がしてくれ、こやつ、また暴れ出している」
「ならば、そこを退いてくれ・・・・これでは身動きがとれぬ」
「失礼な奴だなおぬし、私はそんなに重くないぞ」
なにやら心外そうに形の良い眉を寄せ、ラレンシェイはゆっくりと、そのしなやかな身を彼の体から起こそうとした・・・・


