「お前と俺とじゃ、歩む道筋が違う、もう忘れろ・・・・」
そう言って再び背中を向けた彼に、茶色の瞳に涙をにじませたイリーネが、呟くように聞くのだった。
「ならば・・・・・・・あの方は・・・貴方が連れている、あのリタ・メタリカの姫君は、貴方と・・・・同じ道を行く人だと・・・・・そう言うことなの?」
「・・・・・・ああ」
短くそう答え、こちらに振り返る事も無く、朱の衣を纏うジェスターの広い背中が、夜の闇へと静かに遠ざかっていく。
月明かりの下で翻る、戦旗のような長い裾。
そんな彼の後ろ姿を見つめたイリーネの茶色の瞳に、涙がとめどなく溢れ出し、それが夜風に舞い飛ぶと、月の光を受けてきらきらと輝きながら零れ落ちていったのだった。
切なさと悲しみに震える細い肩を、ただ、黒絹の夜空に浮かぶ頼りない月が照らし出すばかりである・・・・
そう言って再び背中を向けた彼に、茶色の瞳に涙をにじませたイリーネが、呟くように聞くのだった。
「ならば・・・・・・・あの方は・・・貴方が連れている、あのリタ・メタリカの姫君は、貴方と・・・・同じ道を行く人だと・・・・・そう言うことなの?」
「・・・・・・ああ」
短くそう答え、こちらに振り返る事も無く、朱の衣を纏うジェスターの広い背中が、夜の闇へと静かに遠ざかっていく。
月明かりの下で翻る、戦旗のような長い裾。
そんな彼の後ろ姿を見つめたイリーネの茶色の瞳に、涙がとめどなく溢れ出し、それが夜風に舞い飛ぶと、月の光を受けてきらきらと輝きながら零れ落ちていったのだった。
切なさと悲しみに震える細い肩を、ただ、黒絹の夜空に浮かぶ頼りない月が照らし出すばかりである・・・・


