同じ頃、アノストラールもまた、何かの気配を感じ取ったのか、ふと、美貌の顔から笑顔を消したのだった。
彼の黒き瞳もまた、ゆっくりと、地面に横たわるあの少女を見る。
そして、どこか悲痛な面持ちで細い眉を眉間に寄せると、静かに唇を開くのだった。
『・・・・・この集落の女と子供は、何とか洞穴から逃がすことが出来た・・・・だが、男達は救いきれなかった・・・・』
そこまで言って、アノストラールは、ゆっくりと、背後で鋭い表情をしているシルバに向き直ったのである。
どこか鋭利な輝きを宿す彼の黒い瞳が、揺れる銀の前髪の下から真っ直ぐにシルバの右目を見つめすえている。
『・・・私を封じたあの魔物・・・ツァルダムは、竜狩人(ドラグン・モルデ)だ・・・・おぬしと同じな』
『おまえを封じるぐらいだ、大方、そんなとこだろうと思っていたさ』
低い声で答えたシルバの言葉尻に、ふと、どこか驚いたような響きを持つレダの声が重なった。
『・・・・・・・竜狩人(ドラグン・モルデ)!?』
僅かに見開かれたレダの紅の両眼と、ふと彼女の顔を見たシルバの澄んだ紫の右目がぶつかった。
本来、竜族に属する魔物の類には、通常の攻撃呪文は通じない。
竜族の持つ魔力が強力過ぎて、その効力を全て弾き返してしまうからである。
しかし、俗に竜狩人と呼ばれる者たちは、竜族に匹敵する強力な力を持つ呪文をいともたやすく扱うことができるのだ。
だが、その呪文の効力はあまりにも大きすぎるため、場合によっては術者の命をも奪う時があるという・・・・
竜狩人は、その呪文に耐えられるだけの強靭な肉体と秀でた才能を持ちえる者にしか成ることはできない。
父の仇であるこの青年が、まさにそれだと言うのだ・・・
~ そなたは、その者には勝てない・・・・
彼の黒き瞳もまた、ゆっくりと、地面に横たわるあの少女を見る。
そして、どこか悲痛な面持ちで細い眉を眉間に寄せると、静かに唇を開くのだった。
『・・・・・この集落の女と子供は、何とか洞穴から逃がすことが出来た・・・・だが、男達は救いきれなかった・・・・』
そこまで言って、アノストラールは、ゆっくりと、背後で鋭い表情をしているシルバに向き直ったのである。
どこか鋭利な輝きを宿す彼の黒い瞳が、揺れる銀の前髪の下から真っ直ぐにシルバの右目を見つめすえている。
『・・・私を封じたあの魔物・・・ツァルダムは、竜狩人(ドラグン・モルデ)だ・・・・おぬしと同じな』
『おまえを封じるぐらいだ、大方、そんなとこだろうと思っていたさ』
低い声で答えたシルバの言葉尻に、ふと、どこか驚いたような響きを持つレダの声が重なった。
『・・・・・・・竜狩人(ドラグン・モルデ)!?』
僅かに見開かれたレダの紅の両眼と、ふと彼女の顔を見たシルバの澄んだ紫の右目がぶつかった。
本来、竜族に属する魔物の類には、通常の攻撃呪文は通じない。
竜族の持つ魔力が強力過ぎて、その効力を全て弾き返してしまうからである。
しかし、俗に竜狩人と呼ばれる者たちは、竜族に匹敵する強力な力を持つ呪文をいともたやすく扱うことができるのだ。
だが、その呪文の効力はあまりにも大きすぎるため、場合によっては術者の命をも奪う時があるという・・・・
竜狩人は、その呪文に耐えられるだけの強靭な肉体と秀でた才能を持ちえる者にしか成ることはできない。
父の仇であるこの青年が、まさにそれだと言うのだ・・・
~ そなたは、その者には勝てない・・・・


