「三代さん。経費の請求を閉めたいんですけれど」
お昼前、伝票を手にした玲奈が私のデスクまでやって来た。
「あのー、間に合いそうもないの」
デザインがあと少しって時に、経費どころじゃない。
「じゃあ、いいんですね」
「え?」
今の私には玲奈の話を聞く余裕すらないのに。
「自腹でいいんですね」
良いわけないじゃない。
でも、仕方ない。
「三代さん」
キーンと響く玲奈の声に、イラッとした。
「分かった。もう良いから。仕事の邪魔をしないでちょうだい」
つい、つい言ってしまった。
お昼前、伝票を手にした玲奈が私のデスクまでやって来た。
「あのー、間に合いそうもないの」
デザインがあと少しって時に、経費どころじゃない。
「じゃあ、いいんですね」
「え?」
今の私には玲奈の話を聞く余裕すらないのに。
「自腹でいいんですね」
良いわけないじゃない。
でも、仕方ない。
「三代さん」
キーンと響く玲奈の声に、イラッとした。
「分かった。もう良いから。仕事の邪魔をしないでちょうだい」
つい、つい言ってしまった。



