「大丈夫?」
御影さんも不思議そうに私を見ている。
お願い、そんなに見ないで。
顔を覚えられたくないんだから。

「すみません」
まさか自分の会社の新入社員が、クラブでホステスしてるなんて思ってもみないだろうな。


その後は仕事の話で盛り上がるテーブル。
私も相づちを打ちながら、ニコニコと笑っていた。
とにかく無難に、この時間を過ごさなくてわ。