龍之介は政治家のお父様に反発し、大学で建築を専攻していた。
イギリスの伝統的な建物に興味を持った龍之介は、大学を休学して2年間イギリスに留学。
その時出会ったのが樹里ちゃんのママだった。
アジア系イギリス人で、樹里ちゃんがエキゾチックな感じがするのもそのため。
2人は愛し合い、樹里ちゃんが生まれ、龍之介の留学終了ともに日本に帰って結婚。
幸せだった。
最初は反対していたご両親も樹里ちゃんかわいさに結婚を許し、すべてがうまくいっていた。
しかし、
龍之介が会社を設立し事業が軌道に乗り出すと、妻や娘と過ごす時間はなくなってしまう。
言葉も分からない異国の地で、娘とふたり孤立してしまった奥さん。
樹里ちゃんの1歳の誕生日に自ら命を絶ってしまった。