「失礼します。お呼びでしょうか?」

ん?
龍之介がジーッと私を見ている。

「何か?」
「お前こそ、聞きたいことがあるんじゃないの?」
「・・・別に」

「気にならない?」

「はじめから分かっていたことですから」
「ふーん」
つまらないなあと、今日のスケジュールを手に取る。