「おはよう」

「おはようございます」

いつものようにさわやかな龍之介。

チラッと週刊誌に目をやるものの、気づかない振りをして社長室へ入っていった。


「三代」
社長室から私を呼ぶ声。

「行ってらっしゃい」
五月さんに促され、
「はい」

私は社長室をノックした。