初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~

フー。
深く息を吐いて、

「いらっしゃいませ、ミライです」
私はテーブルに着いた。

じーっと私を見て無言の男性。

「水割りでいいですよね」
相手の反応などかまうことなく、私はお酒を用意する。


「なんのつもりだ?」
強ばった声。
「なぜここにいる?」
「どうして電話に出ない?」
答えない私に、尋ね続ける。