初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~

その日から、私は携帯電話の電源を切った。
家も、会社も、龍之介も、みんな忘れてやるって決めた。

大丈夫、私は強いんだから。
1人でだって生きていける。
何をしてでも生きてみせる。


「ミライちゃーん、お願いします」
「はーい」
今日も新しいお客さんのテーブルに着き、表面だけの笑顔でお酒を飲み続ける。