初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~

普段は厳しくて、怖いチーフ。
私も苦手な人の1人。
でも、今の私は黙っていられなかった。

文句も、愚痴も、玲奈の悪口も、デザイン室に対する不満も、すべて言った。
普段は我慢して飲み込んでいた言葉が、溢れ出た。
1時間近く一方的に話す私の話を、チーフは黙って聞いてくれた。

そして、
「悔しいだろうけれど、明日のプレゼンは俺が行く。これでお前の人生が終わった訳じゃないんだから、少し休め」
肩をポンと叩いた。